子宮蓄膿症
子宮蓄膿症とは
子宮蓄膿症は、文字通り子宮に細菌感染を起こして膿が溜まる病気です。なので、避妊手術で卵巣と子宮を摘出していれば起こりません。
6歳以上で多発しますが、もっと若くても起こることはあります。
症状は?
初期では無症状の事もありますが、慢性状態や末期になると元気食欲の低下・多飲多尿・嘔吐・脱水などみられます。この状態を放置すると子宮が破裂して膿が おなかの中に漏れ出て腹膜炎を起こしたり、多臓器不全を起こすなどして死んでしまいます。外陰部から膿が出てくる事もありますが、出てこない事もありま す。
診断は?
診断は、超音波検査で膿の溜まった子宮があるかどうかで判断します。
上記の症状や調子が悪いとの主訴で来院された時に、下腹部に超音波をあてると見つかる事が多いです。
治療は?
治療は、基本的に外科的に手術で子宮を摘出する事になります。
抗生物質で完治する例はほとんどありません。ただし、他の病気があって麻酔をかける事自体が生命に関わる場合は、手術せずに内科的に治療する事もあります。
※子宮蓄膿症の子宮。膿が溜まって腫れあがっている。
最後に
子宮蓄膿症は生命に関わる怖い病気ですが、避妊手術により予防ができる病気です。
手術で完治できる病気ですが、発生年齢は中年以降であるためその頃には他の病気も併発している事も多く、麻酔のリスクが上がります。
是非、若く健康な時に予防的に避妊手術を行う事をおススメします。