子犬子猫を迎えたら-健康診断/予防診療編
人間の子供と同じように、健康診断や予防診療を受けることで、子犬や子猫をさまざまな病気から守ってあげることができます。そこで今回は、子犬や子猫の健康診断や予防診療について簡単にご説明します。お家に迎え入れる前からしっかり確認し、備えておきましょう。
子犬・子猫の健康診断
子犬や子猫は免疫力が低く、家に迎え入れてすぐは環境の変化からストレスを感じることも多いため、体調を崩しやすい時期といえます。
そのため、お家に迎え入れてから1〜2週間くらい経って新しい環境に慣れてきたら、一度動物病院で健康診断を受けるようにしましょう。
子犬や子猫の健康診断では、主に身体検査と糞便検査を行います。
・身体検査:視診、触診、聴診などを通して、全身に問題がないか確認します
・糞便検査:寄生虫などに感染していないかを確認します
子犬の予防診療
子犬の代表的な予防診療には、「ワクチン接種」「フィラリア症予防」「ノミ・マダニ予防」があります。
・ワクチン接種
ワクチン接種には法律で接種が義務付けられている「狂犬病ワクチン」と、感染すると命の危険もあるような、複数の感染症を予防することができる「混合ワクチン」があります。
混合ワクチンは生後6〜8週齢で1回目の接種を行い、その後3〜4週間ごとに2回目、3回目の接種を行います。
狂犬病ワクチンと混合ワクチンの接種スケジュールについては一度当院へご相談ください。
・フィラリア症予防
フィラリア症は蚊によって媒介される寄生虫感染症です。感染すると咳や呼吸困難、腹水などの症状がみられ、命にかかわることもあります。
予防薬は生後8週齢頃から投与が可能で、蚊が活動し始めた1ヶ月後から蚊がいなくなるまで、毎月1回投与していきます。
フィラリア症は予防薬によってほぼ100%感染を防ぐことができるため、投薬スケジュールをしっかり守るようにしましょう。
・ノミ・マダニ予防
ノミやマダニは皮膚のかゆみや炎症を引き起こすだけでなく、ノミ・マダニたちが数多くの感染症を媒介するため予防がとても大切です。
ノミやマダニは通常春から秋にかけて繁殖が活発化しますが、暖房が効いた室内であれば寒い冬でも繁殖をすることができます。そのため、1年を通して予防薬を投与すると、より万全です。
ノミとマダニは1つの予防薬で同時に駆除可能ですので、フィラリア症の予防薬とあわせて毎月1回忘れずに投与しましょう。
子猫の予防診療
子猫の予防診療も子犬と基本的には同じですが、猫の場合は狂犬病ワクチンを接種する必要はありません。
フィラリア症は犬の病気というイメージが強いかもしれませんが、実は猫も感染する可能性があります。そのため、フィラリア症予防も忘れずに行うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。健康診断や予防診療のほとんどは義務ではありませんが、愛犬・愛猫が健やかに育つために必要なものであり、飼い主の大切な責任でもあります。健康診断や予防診療はもちろん、食事管理やしつけなど、子犬や子猫について疑問がある場合は、ぜひ当院へご相談ください。
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