猫の乳腺腫瘍
猫の乳腺腫瘍とは
猫の乳腺腫瘍は悪いものであることが多い腫瘍です。90%が悪性といわれ、転移・再発が起こりやすく腫瘍自体も自壊を起こしやすいとても厄介なものです。
また、卵巣ホルモンと関係しており避妊手術によって発生率は減少します。しかし、今のところ適切な避妊手術の時期については明確な指標はありません。
どんな時に見つかるの?
おなかのしこりを触知することで乳腺腫瘍を発見できますが、猫は犬と違っておなかを触らせてくれる子が少ないので、乳腺腫瘍の発見時期が遅れる傾向にあります。
治療は?
治 療は転移が起こってない時期に外科手術を行うのが理想ですが、実際には転移が起こっている可能性が高く、治療はその子の状況に合わせて行います。転移が起 こっている場合は乳腺部分の腫瘍を摘出しただけでは残りの寿命は変わらないので手術を行わない事もありますが、転移があっても乳腺腫瘍が自壊(腫瘍が破れ る事)している場合は細菌感染や敗血症を引き起こしかねないのでQOL向上の目的で自壊部分の切除のみを行う事もあります。
最後に
乳腺腫瘍は発生してしまうと治療が困難なものなので予防が肝心になります。発生率を最小にするには1歳未満に避妊手術を行うと良いとされており、当院では傷の治りも速い生後6ヶ月ごろの避妊手術をお勧めします。
自宅でしこりを見つけたら早めに動物病院にご相談ください。