膀胱炎
膀胱炎とは
膀胱炎は細菌感染や膀胱結石、腫瘍などにより膀胱内に炎症が起きる病気です。残尿感や痛みがあり、下腹部を触られるのを嫌がる事もあります。多くの場合は頻尿や血尿で来院されます。
診断は?
膀胱炎は、尿検査や超音波検査で原因を調べます。原因がひとつであれば治療は簡単ですが、来院までに数週間など時間が経過していると細菌感染による尿pH の変化により膀胱結石ができたり、膀胱結石による膀胱炎から細菌感染を起こしたりするなど、検査では両方ともひっかかって一番初めの膀胱炎の原因が分から なくなってる事があったりします。そうなると治療が複雑になります。
治療は?
治療は、細菌感染に対しては抗生物質の投与を行いますが、症状が消えても膀胱内には細菌が残っている事が多いため、連続して3週間くらい抗生物質を飲んで もらう必要があります。膀胱結石に対しては食餌療法や外科手術を行いますが、食餌療法はその後も続けて膀胱結石を予防していく必要があります。
また、猫では特発性膀胱炎という、ストレスによるものと考えられている膀胱炎もあります。多頭飼いで順位が低い子や神経質な猫ちゃんでみられる事があります。この場合はストレスを与えない環境づくりが重要になってきます。
最後に
膀胱炎は慢性状態になっていると治療に時間がかかります。頻尿や血尿が見られたらなるべく早めに来院してください。