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犬と猫のマイボーム腺機能障害│短頭種や高齢の犬猫で発症しやすい

愛犬や愛猫の涙や目やにが増えている場合、もしかしたらマイボーム腺機能障害を引き起こしているかもしれません。マイボーム腺は瞼の縁にある腺のことです。脂質を分泌することで涙が蒸発するのを防ぐ働きがあり、うまく分泌されないと涙が溢れたり目やにが増えたりします。そこで今回は犬や猫のマイボーム腺機能障害について、詳しく解説していきます。

マイボーム腺機能障害の原因

目を閉じた時にマイボーム腺が押されて脂質が分泌されるため、フレンチ・ブルドッグやペルシャなどの目が大きな短頭種で発症しやすいといわれています。
また、加齢やホルモンバランスの変化の他にマイボーム腺の細菌感染などが考えられます。

マイボーム腺機能障害の症状

マイボーム腺機能障害を引き起こすと、以下のような症状がみられます。

・目の周囲が涙で濡れる
・目やにが増える
・目が乾いている、目がショボショボしている
・白目の充血

また、マイボーム腺に分泌物が詰まりやすくなるため、マイボーム腺の炎症や腫大を引き起こすこともあります。

マイボーム腺機能障害の診断方法

まずは問診や視診、触診などの検査を行います。

続いてマイボーム腺の状態や他の症状がないかどうかを見るために以下のような目の確認・検査を行い、総合的に診断します。

・マイボーム腺開口部周囲の異常所見の有無(眼瞼縁の不整、血管拡張など)
・マイボーム腺開口部閉塞所見の有無(マイボーム腺開口部の閉塞、眼瞼圧迫によるマイボーム腺からの眼脂の圧出低下)
・マイボーム腺からの油脂の変性の有無
・シルマー涙試験:涙の量を測定する検査
・フルオレセイン染色検査:角膜に傷がないかどうかを確認する検査

マイボーム腺機能障害の治療方法

マイボーム腺機能障害の主な治療方法は、抗炎症薬、抗生物質の点眼や内服薬の投与などがあります

また、分泌物が固まっている場合にはマイボーム腺を圧迫して分泌物を絞り出したり、蒸しタオルで目元をあたためて固まった分泌物を溶かしたりする方法もあります。

予防法や飼い主が気を付けるべき点

マイボーム腺機能障害は予防が難しいため、早期発見・早期治療を心がけましょう。

特に短頭種はマイボーム腺機能障害だけでなくさまざまな目の病気を引き起こすリスクが高いため、日頃からよく目を観察することが大切です。目やにの色や量、涙の量、目を痛そうにショボショボしていないかなどを日頃からチェックする習慣をつけ、なにかいつもと違うと感じたらすぐに動物病院を受診するようにしましょう

まとめ

犬や猫のマイボーム腺機能障害は、短頭種によくみられますが、どの犬種でも起こる目の病気です。予防は難しいものの、飼い主さんでも異常に気が付きやすいため、日頃からよく愛犬・愛猫の目を観察して、涙や目やにといったマイボーム腺機能障害が疑われる症状がみられた場合は、すぐに目の検査を受けるようにしましょう。

■眼科疾患については、こちらの記事でも解説しています
犬と猫の乾性角結膜炎(ドライアイ)の記事はこちら

<参文献文>
http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06711/c1.pdf

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