犬のトリミングとその効果とは?
犬をトリミングに連れていくメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?今回は、トリミングによる病気の予防・治療効果や適切な頻度についてご紹介します。
トリミングは愛犬の健康を保つためにも大切ですので、必要に応じて行ってあげましょう。
トリミングとは?
トリミングとは、ハサミやバリカンで犬の毛を短くしたりシャンプーで汚れを落としてきれいにしたりすることを指します。それに加えて爪切りや耳掃除、肛門線絞りなどを行うトリミングサロンや動物病院も多く、当院でも実施しています。
トリミングの健康効果
トリミングには見た目がきれいになることや体臭が予防できることだけでなく、次のような健康に対する効果も期待できます。
①毛玉による皮膚炎の予防
体毛の長い犬種では、しばしば毛玉ができてしまいます。毛玉ができると、見た目が悪いだけでなく、毛が引っ張られることで皮膚炎の原因にもなってしまいます。
トリミングで毛を短く保つことで毛玉の形成を予防できます。
②皮膚病の早期発見・治療
犬の皮膚は体毛で覆われているため、気をつけていても皮膚病を見落としてしまうことがあります。
トリミング中は全身の皮膚の状態をよく確認するため、皮膚病を発見できることが多いです。
また、適切な薬用シャンプーを使用することで、細菌性の皮膚病やアトピー性皮膚炎などに対する治療効果も期待できます。
薬用シャンプーにはいろいろな種類があるため、獣医師に相談してみるといいでしょう。
③外耳炎の予防
耳の中に毛が入り込んでいると耳の中が汚れやすくなり、外耳炎の原因になります。
トリミングの際に耳の中の毛を短くしてもらったり、耳の掃除をしてもらったりすることで、外耳炎の発症を防ぐことができます。
④爪の破折や肉球への食い込みを防ぐ
爪を伸ばしすぎると、爪が折れたり、肉球に食い込んで出血してしまったりする原因になります。
トリミングで爪を切ってもらうことで、それらの予防になります。
⑤肛門嚢炎の予防
肛門線液が溜まり過ぎてしまうと、細菌が過剰に増えて炎症を起こしたり、肛門嚢が破裂したりしてしまうことがあります。
トリミング時に肛門線を絞ってもらうことでこれらを予防することができます。
適切なトリミングの頻度は?
トリミングの頻度は基本的には1ヶ月に1回程度で十分です。あまり頻繁にトリミングをしすぎるのも過度なストレスや皮膚病の原因になるためよくありません。
しかし、アトピー性皮膚炎などの慢性的な皮膚病がある場合には、頻繁なシャンプーが必要になることがあります。その場合は獣医師に相談してみるといいでしょう。
まとめ
愛犬を定期的にトリミングに連れていくことで、見た目や体臭の改善だけでなく、病気の予防効果も期待できます。愛犬の様子に合わせて、月に1回程度のトリミング実施をおすすめします。
当院では皮膚炎をお持ちのわんちゃんにも安心してご利用頂けますよう獣医師の診断のもと、その子に合った薬浴をご提案しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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千葉県市川市、西船橋地域(原木中山、妙典、行徳)を中心に
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うえの犬猫病院